肝に銘ずる

 年が明けてから落ち着いて観察する時間がなく、折角の休みでも天気が悪かったりと、2017年最初の観察初めは、気がつけば1月の最終週となってしまいました。

Yurikamome
ユリカモメ

 酉年なので、まずは鳥の写真でも。
 向かい風に乗りながらホバリング気味に飛んでいたので、トンボの飛翔写真の感覚を思い出す良い練習になりました。

Ubatamayanisashi
ウバタマムシ(左)とヤニサシガメ(右)

Ubatama

 道端に植えられていた樹(タイワンフウ)の種名プレートを何気なくめくってみると、裏側にウバタマムシとヤニサシガメが隠れていました。ヤニサシガメは、いても然もありなんというところですが、ウバタマムシのような大物が出るとやはり嬉しいですね。

 毎年、最初の観察に出て感じることなのですが、現場に出れば何かしらの収穫もしくは発見が必ずあるので、短い時間でも観察に出ることが大切だと肝に銘じて、今年も頑張ろうと思います。

香川県 2017年1月27日

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追い打ち

 台風一過の翌日、地元の公園にある水田の稲が一部倒れてしまったため、復旧作業を手伝いつつ、生きものの様子も見て来ました。

Jyakou1
ジャコウアゲハ

 前の記録では蛹化間近の終齢幼虫を載せましたが、それから2週間経ったのでほとんどは蛹になっており、おそらく台風前には羽化したと思われる殻も多数残されていました。

Jyakou2

 中には死んでしまった蛹もありましたが、どこからか飛んで来たクロスズメバチが忙しく齧り取って糧としていました。できれば冬場の越冬蛹も観察したいところですが、肝心のウマノスズクサが前の幼虫達によって根刮ぎ食べられており、果たして今後どうなるのか気になるところです。

Shiokara
シオカラトンボ:交尾

Uragin
ウラギンシジミ

 台風が残した強い風が始終吹いていましたが、そんな中でもシオカラトンボは元気に活動しており、方やウラギンシジミは風をやり過ごすように葉の影に止まっていました。

 この後、引き上げようかと思った矢先に園内を散策していた孫連れのおじいさんに「カマキリがセミを捕まえてた!」と呼び止められたので、その現場へ案内して頂いたのですが、

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ミンミンゼミを捕らえたハラビロカマキリ

 おじいさんの証言通り、ハラビロカマキリがミンミンゼミを捕らえていました。この時点ではセミはまだ生きており、時々翅をばたつかせてはいましたが、カマキリの方はそれをがっしりと押さえ込んでいたので、大した力です。

Harabiro2

 珍しい光景を見れた喜びの反面、セミにとっては折角台風を乗り切ったのに何たる仕打ち! という心境かとは思うので、それを察すると切ない面もあります。

東京都 2016年8月31日

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数年ぶりの地上

 今回から東京を拠点にした観察に戻ります。

 先週の段階で引っ越しは既に完了し実家に戻っていたのですが、片付けが一段落したので、土曜日には近所の公園での夜間昆虫観察会に顔を出して来ました。

Shiokara
シオカラトンボ♂

 観察会の準備は夕方からだったので、その前に水田に寄って見ると、鳥除けネットを張るために水田に張り巡らせたロープの上に、良い見張り場所ができたとばかりにシオカラトンボのオスが点々と止まっていました。

Abura1

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アブラゼミ:羽化

 観察会(ライトトラップ)は日没の前から開始し、風も然程強くなく湿度も程々でしたが、コガネムシ類が多く見られた以外に大きな収穫はありませんでした。一方、傍らではアブラゼミが羽化の真っ最中で、ライトトラップの光源のおかげでストロボ無しでじっくり撮影できました。

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Abura4

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 明るい時間帯から既に地上をうろうろしている幼虫もいた一方、会が終了した21時過ぎにようやく地中から顔を出している個体もいました。今回久々にセミの羽化を観察しましたが、あちこち動きながら羽化場所を吟味する仕草や、羽化のポーズ(倒垂型?)はトンボと通じるところがあり、分類的には離れていても似たところがあるものだなと思いました。

東京都 2016年7月30日

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地面の代弁者

Niwa
ニワハンミョウ

 雨上がりの昼休み、職場の近くを散策していたところ、路面上でニワハンミョウを見つけました。どんなところでも細々と命を繋いでいるのだなぁと、本当に感心します。ハンミョウの仲間というと、裸地や河川敷、河口の砂地といった環境に生息しているようですが、幼虫が地面に穴を掘って生活しているため、舗装されてしまうと途端に個体数が減少するそうです。
 今は山の中でも舗装道路が通っている時代ですし、私も日々の生活で車と道路にはお世話になっていますから偉そうな事は言えませんが、どこもかしこも舗装してしまうと、こういった小さな昆虫が知らない内に姿を消してしまうのだなと思った一時でした。

山梨県 2016年6月8日

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ときめき

 先日の土曜日、天気は良かったものの朝一で用事が入ったため、用事を済ませた後に近場を散策しました。

Tobi_vs_karasu
トビ vs カラス

 湖畔に立ち寄ってみたところ、打ち上げられた魚を巡ってトビとカラス(左がハシブトガラス、右がハシボソガラス)がバトルを繰り広げていました。戦いの風景ではあるのですが、奥に写る釣り人さんのお蔭で、えらく平和的な場面にも見えました。

Kimunekuma1
キムネクマバチ♀

 湖畔から戻る途中、ふと足下の草に目を向けると草の先にじっとしているキムネクマバチのメスを発見。

Kimunekuma2

 ほお! 中々かわいい顔をしているではありませんか! 思わず心がときめいてしまい、アイドル撮影みたくしばらくの間激写してしまいました。

Kimunekuma3
背中をかきかき

山梨県東部 2016年5月14日

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眩しい黄色

 春かと思える程の気温となった土日、訳あって帰省したので、あまりの陽気で虫たちが動き出していないか、近所の様子も見てきました。

Himeryukinka_2
ヒメリュウキンカ?

Fukujyusou
フクジュソウ

Kitaki
キタキチョウ

Haranaga
ハラナガツチバチ

 山梨では陽に当たった残雪の白に目を眩ませながら外を歩いていましたが、同じ眩しさでも、こちらの黄色の方が目にも心にも温かいです。それにしても、圧倒的な黄色率ですね。

 ちなみに帰省した訳はというと、毎年恒例の関東地方蜻蛉懇談会に今年もお誘い頂いたので、それへの参加のためでした。今年は発表等は行いませんでしたが、来年開催する折には可能であれば山梨での観察報告といった形で、トンボの情報を快くご教授下さる先輩方にお返しができればと思います。

東京都23区内 2016年2月13日

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ラッセル

 寒いながらも天気には恵まれた土日。3週間前の雪がまだ残っているので、雪景色の中のホソミオツネントンボの観察に意を決して臨んできました。

Kususan_2
クスサンの古繭

 闇雲に探しても寒いだけなので、1月中の観察で確認した場所ならば望みがあるだろうと行ってはみたのですが、流石に前回確認した枝からは姿を消していました。ならばと思い、前回よりも行動範囲を倍に広げて、雪の積もる雑木林の中を半ばラッセルに近い状態でかれこれ2時間近く歩き回ったものの、なんと収穫はゼロ・・・。

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クサカゲロウの一種

Freeze

 翌日。もう一カ所のポイントにも足を運んだのですが、近くの池が全面結氷していただけでなく、ホソミオツネントンボが付いていた枯れ草は雪に埋もれており、振り出しからの探索となりました。ここでも範囲を以前の倍以上に拡大して、のべ3時間近く探したのですが、確認には至りませんでした。

 どちらの場所も、越冬条件的には問題ないはずなのですが、ホソミオツネントンボ、侮りがたしですね。もはや知識というより、観察経験が物を言うのかもしれません。

Nousagi
ノウサギの足跡

 秋頃にはアカネ類の撮影に気を取られて、小さなホソミオツネントンボがどこにいるか気にして見ていませんでしたが、春先や晩秋に集まっている場所もヒントになるのかもしれません。失敗が連続していますが、雪が解けない内は諦めずに再挑戦して行きたいところです。

山梨県 2016年2月6・7日

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はやにえ日和

 今日もしばらく自宅待機命令が出たので、また日中に更新です。内容は前回の続きとなります。

 水鳥をしばらく観察した後、越冬トンボ探索へと向かいました。今回選んだ場所も、春から夏にかけてホソミオツネントンボがそこそこ見られはしたので、先週の探索時の感覚を事を思い出しながら怪しい場所を歩き続けました。
 しかし、今回は(と言うより今回も)発見には至らず、まだまだ彼らの事をよくわかっていないようです。

 代わりと言ってはなんですが、枝を一つ一つ確認する過程で得た副産物を。

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モズのはやにえ(ツノアオカメムシ?)

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モズのはやにえ(ツノアオカメムシ?)

Hutohasami
モズのはやにえ(フトハサミツノカメムシ?)

Kogatasuzume
モズのはやにえ(コガタスズメバチ)

 カメムシのはやにえは全て同じ雑木林で、スズメバチは別の雑木林でしたが、こうして見ると欠損が無く、ただ刺しただけという感じです。肝心の越冬トンボは発見できませんでしたが、普段の私なら見過ごしてしまう物を発見できたので、これも良いものです。
Hakubai
白梅

 まさか山梨では梅は咲いていないだろうと思っていましたが、ご覧の通りでした。ですが、これを撮影した17日の夜から大雪となりましたから、これで季節が戻ったと言うべきか、暖冬分の寒さと雪がまとめて来たような感じですね。

山梨県東部 2016年1月16日・17日

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