船大工

 今月の中旬にかけてが紅葉の盛りのようなので、近場の森へ紅葉狩りに行って来ました。

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 今年は、6〜7月と雨続きだったのが影響してか、地元の方曰く例年よりは紅葉が美しく無いとの事ですが、その分しっかりと紅葉した樹が森の中では格段に目立つので、相対的な効果で綺麗に見えます。

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秋の森の木陰から・・・(左下の辺りに注目)

 紅葉を眺めていたところ、森の端から木を突く大きな音が響いてきました。そして、突く音の合間に木霊する「ピュイーー」という甲高い鳴き声。この音はもしやと思い、その方向に目を凝らしてみると、、、

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クマゲラ♀

 案の定、クマゲラが豪快に樹を突いていました。昨年の丁度10月頃にもクマゲラのオスに遭遇しましたが、今回は頭の赤い部分が小さいのでメスのようです。生きた姿を間近に見たのはこれが3度目ですが、何度見てもその大きさに圧倒されるばかりです。

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 しばらく突いては舌を樹の中に差し込んでいたので、中に潜んでいるキクイムシなどの昆虫を捕食していたのかもしれません。左側に穴が空いていますが、これは集中的に突いた跡で、多くのキツツキ類は丸形の穴を空けるのに対して、クマゲラの場合は長方形に近い形になる傾向があるそうです。
 かれこれ、この樹で40分近く獲物を探していたのですが、発見時はしっかりと付いていた樹皮を丸々一周剥がしてしまい、その力強さには改めて驚かされました。アイヌの人々が、『丸木舟を彫る鳥』と呼んだ気持ちがよくわかります。

弟子屈町 2018年10月9日

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一発芸

 今年は仕事の都合で年末年始と帰省できないため、クリスマスも大晦日もお正月も、静かに過ごす事となりました。それだと少々寂しいので、同じく仕事の関係で帰省しない友人と共に、お互いの寂しさを紛らわすべく、鳥を見に行って来ました。

Oowasi
オオワシ

 訪れたのは、以前にコクガンを観察した道東の海辺。あれから季節が少し進んだので、道沿いの電柱の上からオオワシが出迎えてくれました。冬の道東の海辺ではごく普通に見る事ができる猛禽ですが、実は世界的に見てもユーラシア大陸の極東地域一帯にしか分布していないため、欧米の鳥好きの人がわざわざ北海道まで観察に来るほどだそうです。

Abi
アビ

Keasinosuri
ケアシノスリ

 午前中は海辺で海洋生のコオリガモやアビといった水鳥をゆっくり眺め、午後は陸側で観察を行ったのですが、個人的に特に嬉しい出会いとなったのがケアシノスリでした。
 実は、今回の観察での最大の目標の一つがこのケアシノスリで、最近入ったという情報を頼りにしていたのですが、留まっていてくれて助かりました。観察中は、電柱の上で草原を凝視している時間が多く、時々飛び立ってホバリングも交えた飛行からの急降下で、小動物(おそらくエゾヤチネズミ)を捕らえていました。その綺麗な白さが雪国にはお似合いですね。

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キタキツネ

 観察中、ふと生きものの気配に周りを見回すと、そこにはキタキツネが。かなり人慣れしているようで、餌を期待してか、しばらく近くをうろうろしていました。

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キタキツネ「一発芸するよ!『稲荷寿司』」

、、、という感じの可愛らしいおねだりポーズですが、野生動物ですので餌付けは厳禁です。道東に来る際は惑わされぬようにご注意を。

 ちなみに、このキタキツネに遭遇した後、お昼を食べにコンビニに立ち寄ったのですが、友人はあろうことか、どん兵衛の天ぷらそばをチョイスしていました(そこは流れ的に、きつねそばorうどんではないのか?)。
 サクサク音を立てながらそばを啜る友人の横で、どん兵衛のCMの

どんぎつね「なんで、きつねうどんじゃないんですか?」「あぁやめて! 裏切りの音がする!」

が、頭を過りました。

Freezebay

 この日は最高気温が幸運にもプラスで、しかも海風も弱く穏やかな中、目当てとしていた鳥も無事に見る事ができて、友人共々寂しさもほぐれた一日でした。

道東某所 2017年12月23日

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冬の使者

Frost

 最高気温が氷点下2℃だったこの日。もしかしたら、まだトンボがいるかも、、、という儚い希望を抱きつつ、アカネ類が多く飛んでいた場所へ行ってみると、案の定、池は天然のスケートリンクになっていました。氷の表面には転々と霜の花が咲いており、ディズニー映画『FANTASIA』の花のワルツの一幕を彷彿とさせました。

Swan1

Swan2

 冬の使者であるオオハクチョウも、続々と集まって来ています。

 この写真の撮影から3日後の12月5日。道東の私が住んでいる地域では、30センチの積雪となりました。朝は家の周りの雪かきをして出勤し、出勤した先では午前・午後と職場の雪かきで、この日の行動はほぼ雪かきで終わりました。東京で雪かきをする事など、年に1〜2回あるか無いかというところですから中々大変でしたが、職場の先輩曰く、『この時期の雪は乾いていてサラサラだから楽勝。2〜3月の雪は湿り気を帯びて重くなるから超大変』という事でした、、、。

 来る冬本番の除雪に備えて、少しは筋トレをしておいた方が良さそうですね。

弟子屈町 2017年12月2日

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黒雁行

 11月に入り、既に最低気温が連日−10℃前後の日々となりましたが、何とか生きています。日本海側ほどでは無いにしても、一晩で10センチくらい雪が積もる事もあり、これが東京だったら大混乱だろうなと感じつつ、朝一で車の雪を降ろす今日この頃です。
 今回は、道東在住の専門学校時代の友人に誘われて、鳥の観察会に行って来ました。

Kitakitune
キタキツネ

 海沿いに向かって車を走らせる事、約2時間。途中で友人と合流し、観察会を行う場所に着くと、防波堤上からキタキツネが何とも凛々しい姿で出迎えてくれました。

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移動するコクガン

 今回の観察会のメインはコクガンとユキホオジロ。どちらも珍しい鳥との事で、特にコクガンについてはアジアおよび日本国内では最大の集結地らしく、現地在住の鳥類研究者の方からレクチャーを受けながら、海風が吹き荒ぶ中、観察ポイントまで向かいました。

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Kokugan3

 遠く水面を漂うコクガンの群れを前に、体感温度おそらく−10℃と思われる環境で、手足を動かしたりして暖を取り、居合わせた方々と会話もしつつ待つ事しばらく。夕闇が迫る頃に、突如としてコクガンの群れが舞い上がり、雁行(がんこう:ガンが編隊を組みながら移動する事)を次々と繰り広げていきました。このコクガンの雁行を見る事ができるのも、おそらく今回の観察地だけだそうです。
 ユキホオジロについては、この雁行の直前に近くの草地に現れたのですが、飛ぶ姿が名前の如く雪が舞う様でした。

Sunset

 寒さの面では少々過酷な一時でしたが、道東に来なければ一生見る事も無かったであろう鳥達を間近に観察する事ができ、貴重な経験となりました。

 雪のため、トンボ観察は翌年の5月頃までお休みとなりますが、冬の間はなるべく家には閉じ篭らずに、冬の渡り鳥や景色でも楽しみながら過ごそうかと思います。

道東某所 2017年11月25日

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