前線到着

 北の大地の道東に、ようやく桜前線が到着しました。

Ezoyamazakura1

Ezoyamazakura2
エゾヤマザクラ

 寒すぎるためソメイヨシノは無いので、こちらでのお花見はもっぱらエゾヤマザクラです。街路樹として植わっている事もありますが、山肌や林縁などといった場所で咲いている姿の方が、野性味があってより美しく見えます。

Oobananoenreisou
オオバナノエンレイソウ

Komiyamakatabami
コミヤマカタバミ

Ezoengoturuhananeko
エゾエンゴサク:白花、ツルネコノメソウ(周り)

Nirinou
ニリンソウ

 花も次々と増えて来ましたが、こうしてみると白系の花が多いので、どこか雪国を感じさせる物がありますね。それぞれの植物の特徴を捉えた撮り方を気にすると中々難しいので、トンボシーズンの開幕を前に、鈍っていた被写体との距離感を思い出すにはもってこいです。

弟子屈町 2018年5月13日

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賑わう大地

 連休に入り、道東地域の車の数がだいぶ増えました。道東に来るのは良いのですが、かなり飛ばす車もいるので、パトカーに掴まらないか&事故を起こさないかと時々心配になります。

Ezoengosaku
エゾエンゴサク

Nekonomesou
ネコノメソウ
チシマネコノメソウ

Nyoisumire
ニョイスミレ

Fuirimiyamasumire
ミヤマスミレ(フイリミヤマスミレ)

 観光地がいつもより賑やかですが、暖かくなって来たおかげで地面も賑やかになって来ました。エゾエンゴサクの青い花畑を近所で見る事ができるのは嬉しい事ですが、よく探すとネコノメソウ チシマネコノメソウ*やニョイスミレなどの懐かしい顔もあります。

(* チシマネコノメソウとのご指摘を頂きましたので修正しました)

 そんな中、樹の根元で控えめに咲いていたミヤマスミレ。葉脈に沿って白い模様があるので、図鑑片手に調べてみると、どうやら斑入り型(通称:フイリミヤマスミレ)のようです。前回のヒメイチゲの所でも書きましたが、この種も本州では高標高の地域でしかお目にかかれないスミレ。しかも、北海道では斑入り型が多いそうなので、北国の春の気配半分、物珍しさ半分という感じです。

Sunagomidamasp
ヒメスナゴミムシダマシ?

 地面の花探しついでに、水際の朽ち木の下にいたヒメスナゴミムシダマシ(?)も。こちらは、北海道に限らずほぼ全国の川岸や湖、海辺などの砂地に生息しているようです。昨年は、余裕が無くて地面にまで目が向きませんでしたが、おそらく、トンボ観察時の足下には沢山いた事かと思われます。

Ezomurasakitutuzi
エゾムラサキツツジ

Kitakobushi
キタコブシ

 桜はまだですが、エゾムラサキツツジとキタコブシの花が、春空に彩りを添えていました。

 そういえば、今週はEテレで『香川照之の 昆虫すごいぜ!』がゴールデンタイムに再放送されているので、ついつい毎回見ていますが、始終展開されるカマキリ先生の体を張ったロケと、知っている人にしか理解不能なコメントが衝撃的すぎて、内容が半分くらいしか頭に入って来ないですね!? たまに(常に?)ぶっ飛んだ事をやってのける、流石Eテレです。
 特に、3日の放送は『オニヤンマすごいぜ!』という事でテレビに釘付けでしたが、汗だくになりながらオニヤンマ♂を9匹捕まえたり、トンボにキスしたり、ギンヤンマを初めてゲット(+キス)したり、時速70キロでドリフトしたり、時速70キロのボールをキャッチしたりと、カマキリ先生が変わらずの狂喜乱舞ぶりで良かったです。
 あと、冒頭でトンボを『TOMBO』と呼んでいましたが、何を隠そう、日本トンボ学会の学会誌のタイトルはTOMBOなので、「Nじゃないの??」と思われた方、何の問題もありませんのでご安心を。

 ただ一点だけ。しがないトンボ屋の一人として空気を読まずに言ってしまうと、『出動!タガメ捜査一課』でハグロトンボとして紹介されたトンボ。あれは良く似た種のアオハダトンボです(オニヤンマすごいぜ! で紹介されたハグロトンボは本物)。

Aohada
『出動!タガメ捜査一課』で登場したのは、アオハダトンボ♂
(東京都西部 2013年5月13日)

Haguro
『オニヤンマすごいぜ!』で登場したのは、ハグロトンボ♂
(東京都西部 2014年8月3日)

 まあ、両種とも似てますし、こんな細かい事に突っ込むのはトンボ屋くらいです。そんな事をつい忘れさせるくらい、ぶっ飛んだ番組でした。

弟子屈町 2018年5月2日

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林道探索

Kotubame
コツバメ

 ヒグマに怯えながらの林道探索から約一週間が経ちましたが、懲りずに今回は別の林道にてムカシトンボの情報収集に挑戦して来ました。前回は熊鈴だけを装備していたのですが、鈴の音に掻き消されてちょっとした物音が聞こえないため、今回はホイッスルに爆竹、そして最終手段としての護身用に鉈を装備して臨みました。
 出掛ける時、家の前でコツバメが見送ってくれましたが、これは良い知らせなのか否か!

Kawayanagisp
エゾノカワヤナギ?

 季節は少し進んでおり、林道の入り口にはキツネの尻尾の様なエゾノカワヤナギ(おそらく)の花が咲いていました。

Gyojyaninniku
ギョウジャニンニク

Baikeisou
バイケイソウ

 陽当たりの良い土手では、春の味覚の一つであるギョウジャニンニクが葉を伸ばしていました。その近くにはバイケイソウも。一見すれば両種の区別はつきますが、混生している事が多いので(バイケイソウは毒草)、ギョウジャニンニクを採る時には注意したいものです。

Himeichige
ヒメイチゲ

 方や、やや日影の場所で本当にひっそりと花を咲かせていたヒメイチゲ。高さは5センチほどだったので、正に姫の名に相応しい姿です。本州では亜高山帯や高山帯に自生するそうで、小さな花からも北国の春を感じました。

Komadori_2
コマドリ♂

 通り過ぎた木立から、不意に「ヒンカラカラカラー」という透き通る綺麗な鳴き声が。驚いて声のした方を見れば、枝先でコマドリのオスが美しいさえずりを響かせていました。あまりに美しい声なので、飛んで行ってしまうまでしばらく聞き惚れてしまいました。

 結局、今回の林道でも手応えが無かったのですが、そもそも確認記録が古い場所なので、今も生息しているのかどうか疑問があります。ヒグマの襲来にびくびくしながら、上陸幼虫を求めて地べたの石をひっくり返すより、成虫が飛ぶであろう時期に改めて訪れた方が良いのかもしれません。今更ですが、、、。

弟子屈町 2018年4月28日

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兆し

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フクジュソウ

 3月に入って、陽の光に暖かさを感じる様になったこの頃、道東の私の住む地域でもようやくフクジュソウが咲きました。東京の早い場所では1月中旬に開花したようなので、約2ヶ月かけてフクジュソウ前線が北上して来ました。

Fukujyusou2

 と言っても、陽当たりの良い地面に限った話なので、視点を少し変えると周りは雪の壁です。

Neake
根開け(根回り穴)

 もう一つ、樹の周りだけ綺麗に雪が融けている事があるのですが、これは樹が太陽の熱を吸収して周りの雪が連鎖的に融けたもので、根開けもしくは根回り穴と呼びます。そして、その根開けの幾つかを覗いてみると、

Fukujyusou3

 ここにもフクジュソウが萌え出ていました。

Fukujyusou5

Fukujyusou6

 この春の兆し! 北海道の一冬を初めて過ごした身としては、何とも嬉しき眺めです。

Miyamakakesu
ミヤマカケス

 頭上では、ミヤマカケスやアカゲラが賑やかに飛び交い、長い冬の終わりがようやく見えて来ました。

弟子屈町 2018年3月21日

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7年越しにリンク

 先日、所用でオホーツク海のそばまで行って来たのですが、折角なので見頃のある植物を見て来ました。

Akkesi1
王蟲の群れ??

 オホーツク海近くの湖の岸辺に降り立つと、砂浜には怒り狂った王蟲の群れ、、、の様な赤い絨毯が広がっています。

Akkesi2
アッケシソウ(サンゴソウ)

 正体は、こちらのアッケシソウ。塩水湖や、入り江の岸辺といった海水に浸かる湿地環境に自生する塩生植物です。道東には自生地が点々とあり、夏期は他の植物と同様に緑色なのですが(下記写真の通り)、秋頃になると落葉広葉樹のように赤く紅葉するので、自生地は有名な観光地にもなっているようです。

Seaasparagus

 ヨーロッパや北米にも分布しているのですが、現地ではシーアスパラガスやシーピクルスと呼ばれており、野菜の一つとして食べられているそうです。実は、以前にカナダへ行った際に現地で本種を見た事があり、上の写真はその時に撮影した物です。現地の方から「食べてみて」と言われ、切れ端を試食したのですが、程良い塩味がした記憶が薄らと残っています。

Unran
ウンラン

 普段見る事の無い海浜生の植物を眺めつつ、7年前のカナダでの一瞬の出来事が、今になって繋がった事に染み染み浸った一時でした。

網走市 2017年10月1日

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