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Utopia

Snow

 12月も半ばとなり、道東も完全に根雪となりました。近所にある牧草地は見渡す限りの雪原に変わり、厚さ40センチの雪の表面には、エゾシカやキタキツネの足跡が点々と続いています。

Frost1

Frost2

Frost3

 日中の気温は氷点下なので、朝方に陽の光を透かして見るとダイヤモンドダストが煌めき、草木には霜がびっしりです。時期が時期だけに、クリスマスイルミネーションぽいですね。

Geothermal

 そんな雪と氷の世界で、昆虫達はとうの昔に命を終えたか、越冬している時期のはずですが、未だに虫の声が聞こえて来る場所があります。それはズバリ、温泉地。道東には温泉地が点々とありますが、地熱が常に保たれている場所が幾つかあります。素手で触ると暖かく感じる程の熱量なので、雪が降ってもあまり積らず、凍る事もありません。
 上の写真では、中央の雪が薄い辺りが地熱の特に強い所です。

Madarasuzu
マダラスズ(幼虫)

 この様な特殊な場所を、ピンポイントで利用している昆虫というのがこちら。コオロギの仲間の一種のマダラズズです。今回確認できたのは幼虫と思われる個体だけでしたが、近くからは「ジー ジー」というオスの鳴き声が複数聞こえていました。
 本種は日本全国の草地などに生息しているのですが、生きた姿が見られるのは基本的に夏から秋にかけて。冬季は本来いるはずもありません。しかし、地熱地帯は冬でも暖かく、食物となるコケ類といった植物も自生しているため、ここでは年中生息できるという訳です。
 記録では、厳冬期の1〜2月でも鳴き声が聞こえるらしいので、虫の姿が恋しくなったら、この小さな楽園に再び訪れる事としましょう。

弟子屈町 2017年12月17日

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コメント

地熱の虫 随分前にテレビで見て 見てみたいな〜なんて思ってました。
ちょっと羨ましいですが 周囲は極寒の様相 二 いや 五の足を踏みそうです プルプル…。
続報 楽しみにしてます。

投稿: 辺蟲憐 | 2017年12月19日 (火) 19時44分

確かに当日は東京と比べたら極寒でした(日中でも-2℃!)

ただ、地熱地帯周辺は温泉のお蔭でちょっとだけ暖かい感じなので、
そこまでの道を我慢すればという感じです。
実際に行って見ると、雪景色の中で本当に虫の声が聞こえるので、
実に不思議な光景でした。

厳冬期にも再チャレンジしてみます。

投稿: けい | 2017年12月24日 (日) 21時00分

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