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神様蜻蛉

Haguro1
ハグロトンボ♂(右)・♀(左)

 関東では、梅雨の明けきらないこの時期からハグロトンボの数が次第に増してきますが、先日トンボの方言に関する資料を読み返していた時、ハグロトンボが地域によっては「かみさまとんぼ」の名で呼ばれている(いた)事を思い出しました。

Haguro2

 名前の由来には諸説あるようですが、見た目だけでなく、未熟な個体が発生水域近くの日影に集まるという生態が、少なからず関係しているようです。日影と一口に言っても色々ありますが、例えば、神社やお寺には『社寺林』があり、ここにもハグロトンボがよく集まります。神域の、しかも薄暗い所に集まるハグロトンボの幽玄な姿を見て、昔の人はそこから神の存在を感じたのでしょうか。

Ooshio
オオシオカラトンボ♀:産卵

Ooao
オオアオイトトンボ

 オオシオカラトンボは違いますが、アオイトトンボ科についても同じく「かみさまとんぼ」の名で呼ばれている(いた)地域があるようです。特にオオアオイトトンボは日影の水域に生息していますし、ハグロトンボと共通した金属光沢の体という事もあり、同じ名が付いたのかもしれません。
 水域環境の陽当たりによってトンボの種類は大きく変わりますが、様々な方言を見ていくと、姿形やその生態が反映された名前が着いているものです。

山梨県 2016年7月7日

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