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二物を与えず

 前回からの続きです。この日最後に訪れたのは、以前にネキトンボの撮影でお世話になった貯水槽です。

Takane1
タカネトンボ♂

 貯水槽の方では、相変わらずネキトンボの発生と繁殖活動が続いていたのすが、すぐ近くにある樹々に囲まれた小さな池を覗いてみると、タカネトンボのオスがパトロール飛翔を行っていました。しかも、中々良い高度で時折ホバリングしていたので、よくホバリングする場所に腰を据えて、しばらくその姿を眺めていました。

Takane2
タカネトンボ♀:産卵

 観察中、メスが5回ほど飛来しオスの目を盗んで産卵を行っていたのですが、流石にオスは目敏く、ワンテンポ遅れてメスを視界に捕らえると、すぐさまアタックして空へと消えて行く場面がほとんどでした。
 そんな中、突如として足下に羽音が聞こえ、目線を足に向けるとメスの姿が! なんと、私の足の間をかいくぐって水を腹部に溜めながら、すぐそばの苔などに向かって産卵を行っていました。よく考えてみれば、オスがホバリングをしていた箇所はメスが産卵に使いそうな苔むした石があったので、丁度その位置に私が陣取ってしまっていたようです。
 オスからしてみれば、「邪魔だ〜!!」という心境だったかもしれませんが、一方のメスは私を盾にするかのように始終忙しく動き回って産卵を完結させ、去って行きました。

Takane3

 水滴と共に卵を飛ばす瞬間も一応撮れましたが、流石に腹部の先まではピントは合わず・・・。まぐれでオオヤマトンボは撮れましたから、天は二物を与えずというところでしょうか。

Kouhu
甲府盆地

 さて、唐突ではありますが、色々あって山梨県の職場を去る事となりました。誠に残念ながら、山梨を拠点とした観察活動は今回で一先ず最後となります。わずか1年と少しの山梨での生活でしたが、トンボ面では先輩方から様々な情報を頂けたお蔭で、近隣の長野や静岡を含め充実した活動を行う事ができました。
 拠点は再び東京に戻りますが、トンボ観察はこれまでと同様に続けて行きます。

山梨県 2016年7月23日

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