Canidae

明けましておめでとうございます。
今年も、蜻蛉の手帳を宜しくお願いします。

Kitakitune
キタキツネ(ネコ目 イヌ科 キツネ属)
北海道東部 2017年12月23日

*Canidae:イヌ科

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今年の振り返り:2017

 大晦日となりましたので、年越し蕎麦(どん兵衛)をすすりつつ、毎年恒例の年内に観察したトンボを思い出しながら、2017年を振り返りたいと思います。

 ちなみに、どんぎつねさんは現れませんでしたが、帰宅途中にキタキツネさんが目の前を通り過ぎて行きました。

Sikokutogeotonbo
シコクトゲオトンボ
(香川県 2017年2月13日)

Yamasanae
ヤマサナエ♀:羽化
(東京都 2017年4月23日)

Otunentonbo
オツネントンボ:産卵
(東京都 2017年4月23日)

Mukasitonbo
ムカシトンボ♀:産卵
(神奈川県 2017年4月30日)

Kosanae
コサナエ♂(右)・♀(左):羽化
(東京都 2017年5月5日)

Sioyatonbo
シオヤトンボ♀:産卵の合間の飛翔
(神奈川県 2017年5月5日)

Kitaitotonbo
キタイトトンボ♂
(北海道 2017年7月29日)

Ruriitotonbo
ルリイトトンボ♂(右・左)・潜水産卵(中央)
(北海道 2017年7月29日)

Ruribosiyanma
ルリボシヤンマ♂:パトロール飛翔
(北海道 2017年8月8日)

Kooniyanma
コオニヤンマ♂
(北海道 2017年8月25日)

Tairikuakane
タイリクアカネ:産卵
(北海道 2017年9月30日)

Kitonbo
キトンボ♂
(北海道 2017年10月28日)

 今年は、香川→東京→北海道と、列島を北上するように拠点が変わり、昨年と同じく移動の多い年ではありましたが、最後に辿り着いた北海道で遂に落ち着く事となりました。
 来年も変わらずに続けて行ければと思うと同時に、自然環境の情報蓄積が未だに少ないとされている道東にて、トンボのみならず様々な生きものや自然についての情報を集め、発信する一翼を今後担えて行ければ幸いです。

 今年一年、『蜻蛉の手帳』をご覧頂いた皆様、どうもありがとうございました。

 良いお年を。

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一発芸

 今年は仕事の都合で年末年始と帰省できないため、クリスマスも大晦日もお正月も、静かに過ごす事となりました。それだと少々寂しいので、同じく仕事の関係で帰省しない友人と共に、お互いの寂しさを紛らわすべく、鳥を見に行って来ました。

Oowasi
オオワシ

 訪れたのは、以前にコクガンを観察した道東の海辺。あれから季節が少し進んだので、道沿いの電柱の上からオオワシが出迎えてくれました。冬の道東の海辺ではごく普通に見る事ができる猛禽ですが、実は世界的に見てもユーラシア大陸の極東地域一帯にしか分布していないため、欧米の鳥好きの人がわざわざ北海道まで観察に来るほどだそうです。

Abi
アビ

Keasinosuri
ケアシノスリ

 午前中は海辺で海洋生のコオリガモやアビといった水鳥をゆっくり眺め、午後は陸側で観察を行ったのですが、個人的に特に嬉しい出会いとなったのがケアシノスリでした。
 実は、今回の観察での最大の目標の一つがこのケアシノスリで、最近入ったという情報を頼りにしていたのですが、留まっていてくれて助かりました。観察中は、電柱の上で草原を凝視している時間が多く、時々飛び立ってホバリングも交えた飛行からの急降下で、小動物(おそらくエゾヤチネズミ)を捕らえていました。その綺麗な白さが雪国にはお似合いですね。

Kitakitune1
キタキツネ

 観察中、ふと生きものの気配に周りを見回すと、そこにはキタキツネが。かなり人慣れしているようで、餌を期待してか、しばらく近くをうろうろしていました。

Kitakitune2
キタキツネ「一発芸するよ!『稲荷寿司』」

、、、という感じの可愛らしいおねだりポーズですが、野生動物ですので餌付けは厳禁です。道東に来る際は惑わされぬようにご注意を。

 ちなみに、このキタキツネに遭遇した後、お昼を食べにコンビニに立ち寄ったのですが、友人はあろうことか、どん兵衛の天ぷらそばをチョイスしていました(そこは流れ的に、きつねそばorうどんではないのか?)。
 サクサク音を立てながらそばを啜る友人の横で、どん兵衛のCMの

どんぎつね「なんで、きつねうどんじゃないんですか?」「あぁやめて! 裏切りの音がする!」

が、頭を過りました。

Freezebay

 この日は最高気温が幸運にもプラスで、しかも海風も弱く穏やかな中、目当てとしていた鳥も無事に見る事ができて、友人共々寂しさもほぐれた一日でした。

道東某所 2017年12月23日

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Utopia

Snow

 12月も半ばとなり、道東も完全に根雪となりました。近所にある牧草地は見渡す限りの雪原に変わり、厚さ40センチの雪の表面には、エゾシカやキタキツネの足跡が点々と続いています。

Frost1

Frost2

Frost3

 日中の気温は氷点下なので、朝方に陽の光を透かして見るとダイヤモンドダストが煌めき、草木には霜がびっしりです。時期が時期だけに、クリスマスイルミネーションぽいですね。

Geothermal

 そんな雪と氷の世界で、昆虫達はとうの昔に命を終えたか、越冬している時期のはずですが、未だに虫の声が聞こえて来る場所があります。それはズバリ、温泉地。道東には温泉地が点々とありますが、地熱が常に保たれている場所が幾つかあります。素手で触ると暖かく感じる程の熱量なので、雪が降ってもあまり積らず、凍る事もありません。
 上の写真では、中央の雪が薄い辺りが地熱の特に強い所です。

Madarasuzu
マダラスズ(幼虫)

 この様な特殊な場所を、ピンポイントで利用している昆虫というのがこちら。コオロギの仲間の一種のマダラズズです。今回確認できたのは幼虫と思われる個体だけでしたが、近くからは「ジー ジー」というオスの鳴き声が複数聞こえていました。
 本種は日本全国の草地などに生息しているのですが、生きた姿が見られるのは基本的に夏から秋にかけて。冬季は本来いるはずもありません。しかし、地熱地帯は冬でも暖かく、食物となるコケ類といった植物も自生しているため、ここでは年中生息できるという訳です。
 記録では、厳冬期の1〜2月でも鳴き声が聞こえるらしいので、虫の姿が恋しくなったら、この小さな楽園に再び訪れる事としましょう。

弟子屈町 2017年12月17日

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−20℃の越冬

 北海道では、冬季の除雪に使うため、職場や家庭で重機(ホイールローダーなど)や除雪機を自前で持っていたり、レンタルする事が多いです。私の職場でも、広い場所に関してはレンタルしたホイールローダー等を使って除雪を行っているのですが、先日、職場の先輩が除雪を行うために車両に乗り込もうとしたところ、「車内にトンボがいる!」と連絡が来ました。

Otunen
オツネントンボ♀

 絶対に"あれ"だ、、、と思い、現場検証に駆けつけてみると、予想通りオツネントンボでした。成虫で越冬するトンボと言えば、国内には他にもホソミオツネントンボとホソミイトトンボがいますが、道内で確実に分布しているのはオツネントンボのみです。
 民家のガレージ内などでも越冬する事があるそうですが、今回の個体はホイールローダーを選んだ様で、暖気していたところ越冬から覚めてしまったみたいです。仕方が無いので、この後職場の物置の陰に移して再び越冬して貰う事にしました。

 自然界では、おそらく雪の下の落ち葉の間などで越冬しているかと思うのですが、氷点下20℃の世界で凍らずに越冬できるのは驚きです。極寒との戦いを覚悟の上で、自然状態の越冬も観察してみたいものです。

 それはともかく、道東は土日にかけての夜中は氷点下20℃以下まで冷え込み、朝に台所の水道を使おうとしたら、、、なんと水が出ない!?!?
 始終ストーブを焚いている居間と台所が直結しているので、まさか大丈夫だろうと思っていたのが甘かったです、、、。運悪く日曜日だったので、水道屋さんがほとんど休みではありましたが、駄目元で電話したところ、快く対応してくれる有り難いお店があり、元通り使えるようになりました。
 水が使えない事の不便さを身に滲みて感じましたが、越冬中のオツネントンボの観察以前に、私がちゃんと越冬できるのかが問題ですね。

弟子屈町 2017年12月6日

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