融ければ水

Snow

 木曜日の夜から金曜日にかけて、北海道を低気圧が通過しましたが、積雪ゼロの状態からわずか一日でこの有様(積雪40センチ)です。おそらくこのまま根雪になるので、遂に長い冬がやって来ました。
 金曜日は終日雪だったのですが、朝一で雪かきをした場所を夕方に見ると、朝と同じ量の雪が積もっていたので、呆然とするしかありませんでした。融ければただの水なんですけどね。

Swan

 時間を少しだけ遡って、こちらは三日前のとある湖での風景。オオハクチョウやマガモが水辺にたゆたっているのですが、

Kamome

 よく見れば、一羽だけカモメが混じっていました。内陸まで飛んで来る事もあるそうですが、湖でカモ達と共に浮かんでいた姿は少々新鮮でした。

弟子屈町 2018年12月5日

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いつまで粘る

Karamatu

 広葉樹の紅葉はほとんどが終わってしまい、今は一足遅れてカラマツの紅葉が見頃になりました。農地の境目などに一列に植わっている事が多いのですが、そのような場所は風がよく通るためか、紅葉しても瞬く間に散ってしまいます。

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Kitombo2
キトンボ♂:日光浴

 半月前は産卵の盛りだったキトンボも、勢いがだいぶ落ちて来ました。カラマツの落ち葉が降る下で、シラカンバなどの白い樹を選んでは、日光浴で暖を取る姿が多くなりました。

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キトンボ♂・交尾帯

 それでも、日中気温が上がってくれば繁殖活動に勤しんでいるので、もうしばらくは粘りそうです。ここまで来ると、いつまで見られるのか見届けたくもなりますね。

Susuki

 今年の冬の入りは例年よりも若干遅いようで、少々足踏み状態が続いています。ですが、うかうかしていると初雪に路面凍結という事もあり得るので、いい加減に冬タイヤへ交換しないとまずいかもしれません。

弟子屈町 2018年11月3日

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限られた時間

 秋が深まり、最低気温が氷点下という日もちらほら出て来ました。

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Trairiku2
タイリクアカネ:産卵

 そんな中、最後のチャンスとばかりにタイリクアカネなどの赤トンボが、産卵に勤しんでいます。朝夕は気温が下がるので、行動が活発なのは正午を挟んだ前後の2〜3時間。しかも、陽が雲に隠れたり冷たい風が吹くと、途端にトンボたちはいずこかへ姿をくらましてしまいます。生態観察ができる時間帯も、中々厳しい物になって来ました。

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シマエナガ

 タイリクアカネを観察していた最中、背後の木から微かなさえずりが聞こえて来ました。振り返って梢の先を見れば、そこにいたのは鳥界のアイドルことシマエナガです。

Simaenaga2

 前から見ると、大福餅の様なかわいい姿。『萌え』の言葉が相応しい鳥とは、この事でしょうか。

弟子屈町 2018年10月20日

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赤や黄色の

Autumu

 赤や黄色の木の葉が山肌を染める頃、水辺にも赤や黄色が飛び交っています。

Kitombo1
キトンボ♂・連結帯

 昨年の晩秋にキトンボを観察した水辺を再び訪れてみると、今年も元気に飛んでいました。と言うよりも、昨年よりも遥かに個体数が多く、マユタテアカネやシオカラトンボを圧倒していたほどでした。着いた時間は午前中で、見れば多くのキトンボが相手を見つけて連結帯を作っています。

Kitombo2
キトンボ:産卵(*左端のみマユタテアカネ)

 しばらくすると、狙い済ましたかのように各所で産卵が始まりました。てっきり、岸辺の湿った泥などに産卵するかと思っていたのですが、今回見たほとんどのペアは、水没した倒木や樹の根元などを選んで産卵を行っていました。

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キトンボ:産卵

 特に人気の場所だったのが、このような苔むした倒木でした。キトンボの産卵方式は、腹部の先を水面に一度付けて水滴をまとい、水面や泥などへ水滴と一緒に卵を打ち付ける『打水・打泥式』『接水打空産卵*』ですが、苔に向かってこの動作をしていると、タカネトンボなどのエゾトンボ科の産卵風景とも重なります。

 一時は水辺の至る所で産卵が繰り広げられ、目移りするほどだったのですが、遠く彼方で正午を告げる時報が聞こえたのを皮切りに、程なくしてピタッと見られなくなりました。トンボの中には、『産卵は午前中に集中して確認される』という生態情報が記録された種が複数おり本種その一つですが、こうまで時間帯に正確だとは思いもしませんでした。

*:近年、日本トンボ学会内で提唱された呼称に統一しました。

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キトンボ♂:ちょっと失礼、、、

 午後になると、みんな思い思いの場所で日光浴をしたり、体の手入れをしたりして、産卵の疲れを癒していました。

 トンボたちの日光浴に使ってもらおうかと、捕虫網を地面に置いて広げていたのですが、やはり置いた途端に次々に集まってきました。日光浴するのは別に良いのですが、リラックスのしすぎなのかどうか、網の上で堂々と糞をする個体までいる始末です、、、

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複眼の手入れをする♂(上)・♀(下)

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日光浴をするキトンボ♂ & マユタテアカネ♂

 のべ2日かけて観察を行いましたが、産卵を行う時間帯がかなり限られていた上に、見ていた限りでは、複数のペアが同じ場所で固まって産卵している様に思えました。単純に、産卵に適した場所が限られていたのか、あるいは一つのペアが産卵している姿に触発されて他のペアが集まって来るのかどうかはわかりませんが、いずれにしても興味深い光景ではありました。来年も変わらずに出て来てくれる事を祈るばかりです。

弟子屈町 2018年10月13・17日

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船大工

 今月の中旬にかけてが紅葉の盛りのようなので、近場の森へ紅葉狩りに行って来ました。

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Autumn2

 今年は、6〜7月と雨続きだったのが影響してか、地元の方曰く例年よりは紅葉が美しく無いとの事ですが、その分しっかりと紅葉した樹が森の中では格段に目立つので、相対的な効果で綺麗に見えます。

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秋の森の木陰から・・・(左下の辺りに注目)

 紅葉を眺めていたところ、森の端から木を突く大きな音が響いてきました。そして、突く音の合間に木霊する「ピュイーー」という甲高い鳴き声。この音はもしやと思い、その方向に目を凝らしてみると、、、

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クマゲラ♀

 案の定、クマゲラが豪快に樹を突いていました。昨年の丁度10月頃にもクマゲラのオスに遭遇しましたが、今回は頭の赤い部分が小さいのでメスのようです。生きた姿を間近に見たのはこれが3度目ですが、何度見てもその大きさに圧倒されるばかりです。

Kumagera3

 しばらく突いては舌を樹の中に差し込んでいたので、中に潜んでいるキクイムシなどの昆虫を捕食していたのかもしれません。左側に穴が空いていますが、これは集中的に突いた跡で、多くのキツツキ類は丸形の穴を空けるのに対して、クマゲラの場合は長方形に近い形になる傾向があるそうです。
 かれこれ、この樹で40分近く獲物を探していたのですが、発見時はしっかりと付いていた樹皮を丸々一周剥がしてしまい、その力強さには改めて驚かされました。アイヌの人々が、『丸木舟を彫る鳥』と呼んだ気持ちがよくわかります。

弟子屈町 2018年10月9日

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